ザルツブルグ音楽祭  -ヘルベルト・フォン・カラヤンのお話 その4-

 

ザルツブルグ音楽祭は、モーツァルトを記念して、毎夏オーストリアのザルツブルグで開催される、ヨーロッパでも古参の音楽祭です。

今日ではウィーン・フィルを始めとする世界有数のオーケストラや劇団、指揮者、ソリストなどが参加、歴史的にも、規模的にも世界最大の音楽祭といわれています。

また当初より演劇部門に力を入れていることでも知られています。

ザルツブルグ音楽祭の起源はカラヤンが登場する100年以上前の1842年のモーツァルト音楽祭であり、ウィーン・フィルとは1877年に登場以来、切っても切れない関係にあり、1887年に指揮者のメンス・リヒターが参加したことを契機に始まりました。

第一次大戦などによる中断をはさみながらも今日まで脈々と受け継がれています。

ザルツブルグ出身のカラヤンにとって、同郷の先輩にあたる尊敬するモーツァルトにゆかりの深いザルツブルグ音楽祭で、これまた、同音楽祭を象徴するウィーン・フィル・オーケストラを指揮することは、デビュー以来の夢であったに違いありません。

そして、その夢は1934年に実現することとなります。

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