自然体で生まれる生体内電流

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多細胞生物の場合、血液により細胞レベルでの酸素と栄養素の供給、二酸化炭素と老廃物の回収・搬出が営まれるため、身体の隅々までの血液の循環作用が必要となります。

先述したように、コロイド体である体の中を、H2Oを主体とした体液が移動することによって、体内に自動的に微弱な電流が発生しますから、体中の様々な部位でその血流の程度に応じて、様々な強さ、波形を持った多種多様な複数の電流が同時に発生していることになります。

それぞれに異なる種々の電流は、細胞レベルで遺伝子に働きかけ、遺伝子発現を決定付けるとともに、いくつかの系統に収劍してタテ方向の互いに交わることのない一連の流れを形成します。これが中医学でいうところの「経絡」です。

元々「経絡」は植物時代の電子の流れで、交叉しないタテ方向の流れであることから、植物の水の通り道である脈管を引き継いだもので、H2Oの流れが血管へ移行し、電子の流れが脳・神経-筋・内臓システムに移行したのちも当時の構造のみが今日まで継承されています。