カラヤンの快進撃はまだまだ続きます。
1938年10月には今度はベルリン国立劇場で『トリスタンとイゾルデ』(ワーグナー作)を指揮します。
この頃には音楽ファンの間でカラヤンを知らぬ者はなく、彼は「奇跡の人、カラヤン」と呼ばれるまでになりました。
そして1938年12月には、ベルリン国立歌劇場管弦楽団を率いて、『魔笛』(モーツァルト作)序曲を初レコーディングします。
1939年はカラヤンにとってまさに黄金の一年となりました。というのも、わずかこの1年余りでベルリン国立歌劇場から絶大な信頼を得ていたカラヤンは、同劇場から「国家指揮者」の称号を受けることになりました。
これを受けてカラヤンは同劇場管弦楽団によるオーケストラ演奏会を復活させます。
この頃からカラヤンによるレコーディング活動は活発化します。