以前、東京で講習会受講の為、往復で飛行機を利用しました。特に帰りの便は満席の状態で、手持ちカバンを自分の背より高い収納ボックスに出し入れする際、他のお客さんにあたらないかと、おおいに気を遣いました。お陰で少し腰を痛めたように感じながら患者さんをみる破目になりました。
やれやれ・・・。
飛行機会社には申し訳ないのですが、少し空席がある位の乗客率の方が乗客にとっては快適かもしれませんね。なにより無理な姿勢をあらゆる場面で強いないことこそ交通運輸サービスの肝かも知れないなど、いらぬことですが、まるで経営コンサルタント気取りで考えてしまいました。
閑話休談・・・。
さて姿勢ですが、今の失敗談(?)にもあるように無理に外力を受けてしまうと、たちまち体のあちこちが悲鳴を上げてしまうのは、私がなにもひ弱なばかりではなく、屈強なスポーツマンでも見受ける事です。また振り返り様にぎっくり腰になったという話もよく聞きます。これなぞは外力によるものではなく、誤った体の動きで生じた訳ですから、自分の体重の移動がうまくいかなかったために起こったと考えるべきです。
例えば先述した高い位置の荷物を背伸びしながら持ち上げる、その際足の支えとなるスペースは高い乗客率の故に(嫌味かな?)なおさら狭く、足をふんばれないために不安定の極みとなり、下半身全体で無理なく荷物の重さを支えられず、腰や肘や膝に大きな負担をかけてしまったと考えられる訳です。
そして重さの受け損ない事故は自分の体重でも起こることを先述したぎっくり腰が示していると思います。