<アンチエイジングの最大の敵とは>

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「顔」と「姿勢」と「体調」は、「寝相」に左・右されることから分かるように昼間の活動期ではなく、夜間の就寝中に決定されているようです。医学的には就寝中は昼間と異なり、副交感神経が優位な時間帯で古い細胞から新しい細胞に入れ替わる新陳代謝が盛んとなります。

 

これは就寝中の副交感神経の優位性により、脳下垂体からの成長ホルモンの分泌の増加によってなされます。別の言い方をすれば、昼間の身体は夜間、就寝時につくられたといえそうです。では、就寝中の姿勢が悪い場合にはどのような結果を招くのでしょうか。

 

私はよく患者さんに「寝相は鋳型です。」と説明します。どういうことかといえば、例えば、刃剣をつくる時に高温で溶融した鉄を流し込むためにまず鋳型をつくるわけです。この鋳型がわずかでも弯曲していれば、そのわずかな弯曲に従って曲がった刃剣が出来ます。鋳型を作る時点では比較的自由に出来上がりの形を作ったり、修正することも可能ですが、一担出来上がった刃剣は、かりに修正しようとしても中々に困難で、大幅な修正を施そうとすれば再び高温で溶かす以外にありません。

 

つまり誤った(曲がった)姿勢の鋳型では、新しく細胞が入れ替わる(鋳型に流し込まれる)新陳代謝の場面で、誤った(曲がった)昼間の姿勢が生まれてしまうと説明します。

 

「姿勢」と「顔」(=第一消化器)と「体調」(健康状態の身体的反影)は、互いが互いの原因であり結果ですから、「寝相」の悪さが美(「顔」と「姿勢」)と健康を損なうことになります。まさにアンチエイジングの最大の敵は悪い「寝相」といえます。