蝶形骨と後頭骨と仙骨は連動性があることは前回も述べました。
少し、難しくなるかもしれませんが、それぞれの骨についてもふれておきましょう。
蝶形骨は頭蓋骨の中心部に存在する骨で、大半の部分が頭蓋の中心部に位置するため
あなたが仮に頭蓋骨の模型を観察したとしても外から見つけることができる部分はほんのわずかです。それはこめかみの下あたりになります。骨の全体の格好が蝶が羽を広げたように見えることからこの名前がつきました。
頭蓋骨は一つの骨からできているわけではなく、15種23個の骨で構成されます。骨同志は櫛のような形をした「縫合」と呼ばれる形式で互いにつながっています。仮に弱い力で押しても場合によっては縫合部はわずかに動くもので、そのため骨同志の位置は意外にずれやすいと考えられます。
蝶形骨は後頭部及び上・下方部は後頭骨、側頭骨及び頭蓋骨の前下方部に接しますし、
前方部は前頭蓋、篩骨、頬骨、上顎骨、鋤骨及び口蓋骨に接しています。
つまり「顔」という消化器を構成する筋肉の付着ポイントが存在する他の多くの骨群に
関係する重要な骨といえます。
そして私は「蝶形骨」のことを個人的に「アンチエイジング骨」と呼んでいます。
それほど蝶形骨は「アンチエイジング」に縁が深く、蝶形骨のずれの如何によって健康が左右されると考えるからです。