前回に続いてガンを克服したチェロ演奏者のお話です。
ここで認められるガン克服の契機を私なりに整理しますと、
ⅰ)癌が多忙を極めた時期に現れたこと
ⅱ)癌末期になりながら、癌への愛を送るという常人では発想すら出来ないほど、大らかで素直で、前向きな心持を得られたこと
ⅲ)直感に従って、食養とチェロの演奏を始め、やり抜いたこと
のように、思われます。
癌細胞は元を正せば、新陳代謝の際に起こる遺伝子のミスコピーと考えられます。
このミスコピーは通常人であれば1日当たり細胞数にして100万個程、誰にでも起こっており、胸腺由来のキラーT・セルをはじめとするヒトの免疫機能によりうまく解消されるのが通常です。
しかし、このチェロ演奏者のように人生の最も多忙な時期など疲れ果てるような事態では免疫機能が低下して癌細胞をうまく処理しきれず、残ってしまい、癌に罹患すると考えられます。
そしてやはり前向きな心の働きというのはたいしたもので、衰えた免疫機能を賦活させることがわかります。このとき大きな役割を果たしたのが
1)自らの直感に従って、自助療法を尽くしたこと。
2)その自助療法の内容の大きな部分が食養と、低音楽器・チェロの演奏であったことは注目すべきことだと思います。