Part1、Part2の質問に対して、自問自答で解答を示したいと思います。
まず、押さえておきたいことは、歯槽膿漏が病巣だという事です。
何故なら、歯槽膿漏のバイ菌と心臓病、循環器系疾患、糖尿病などの関連性は今日、
明らかとなったからです。
その上で、私の臨床経験(つまり事実)を根拠として私が導き出した答えです。
口臭症のお口の中での原因は、食べ物の臭い以外は確かにバイ菌の大増殖です。
しかし歯槽膿漏の真の原因は、バイ菌の大増殖、感染ではなさそうです。
というのも前回述べましたように、当研究室において歯槽膿漏と診断し、治療を開始する時に行うことは、歯石除去ではないからです。
当研究室ではまず、ネチネチした歯垢と歯と歯の間に貯まった食べ物の残りかすを、歯肉をできるだけ傷つけないように丁寧に除去し、特殊な金属性の線材を使って、あるやり方で動く歯を数本すっかりかしめます。そして炎症の原因に則して投薬して、消炎します。
このやり方で動く歯を固定すると、歯石を残したままでも、苦もなく勝手に治ってしまうところをみると、歯が植わった穴から脱臼したことが歯槽膿漏による歯の動揺の真の原因です。感染して更にひどくなるのはそのあとの出来事とみるべきです。