お口の中のバイ菌・ウィルスは寝ている間に大増殖している。
~前回の私の話に驚いていただけたでしょうか。
では何故そう言えるのでしょうか。
それは昼間、つまり活動中には口の中に唾液が注いでいるからです。
まず、唾液はその「流れる」という物理的性質によって、口の中の汚物(食べかすや菌そのものなど)を洗い流し、歯や歯茎の感染を防いでくれます。また、唾液中には制菌物質(バイ菌、ウィルスの増殖を抑制する物質)が既に含まれており、昼間は二重の意味で口の中のバイ菌、ウィルスが大増殖することが難しいのです。
しかし就寝中はこの状態が一変します。どんな人種も、また、どんなに元気な人でも寝ている間、唾液の分泌は止まります。したがって、制菌物質などお口の中に出てくる訳もありません。就寝中は、唾液が出ないという生理的な事実だけでも、昼間より夜間の方が、お口の中のバイ菌、ウィルスの増殖には断然、有利と言い切れます。
従って、就寝前にやるべきことが丁寧なブラッシングだということが改めてご理解頂けたことと思います。でもどんなに丁寧に歯を磨いても完全にバイ菌が口の中から退散する訳ではありませんね。その上、思わぬ伏兵が虎視眈々とあなたのお口を狙っているのです。
そのお話を次回いたします。楽しみに(?)お待ちください。