では、口の中のバイ菌・ウィルスの大繁殖は健康に対してどのような悪影響をもたらすのでしょう。
その悪影響が直撃するのが喉の扁桃で、バイ菌・ウィルスでただれて、慢性炎症の状態になります。口呼吸の症状として起床時の喉の痛みがあるのはこのせいです。
だいたい呼気が臭く、歯茎の色は赤黒ずんでいます。プラーク(歯垢)の堆積が酷かったり、唾液が粘って感じられることもあります。
起き抜けに痰がからんだり、口の中でいやな味を感じることもあります。
歯ブラシで簡単に出血することもしばしばです。
そればかりではありません。毎日のことともなると、治る間がありませんから、いつも喉に炎症をかかえた状態で、喉にとどまらず、
首の周辺や、体のダルさ、気分が晴れずいつも疲れた状態が続くことになります。
そして血液を採取して調べてみると、口の中のバイ菌とおぼしきものが認められることから、バイ菌が血中に移行すると考えられます。
このような喉の状態を「病巣」という言い方が出来ます。
では「病巣」とは何でしょう。
実はこの場合、喉だけでなく、歯茎もそして、もし存在するなら虫歯も「病巣」と呼んで差し支えないことを次回からご説明します。