口と姿勢とバイ菌のお話

何度も申し上げましたが、「顔・口の一体的消化システム」が不調になると、栄養素の取り込みが悪くなり、体調が低下します。
こうした体調の低下は一般的にゆっくり進行します。その意味で急性ではなく、慢性の経過をたどります。
今までの説明で「顔・口の一体的消化システム」の不調は食べ方(=顔・口の消化器としての使い方)と姿勢(「寝相」を含む)で起こることはお解りだと思います。実はもう一つ大きな不調の原因があります。これは口の中に巣喰うバイ菌・ウィルスの感染です。
口の中のバイ菌・ウィルスによる、口の中の感染にはどのようなものがあるでしょうか。思い浮かぶままに列挙してみましょう。

thXUBVQ71J
まず、皆さんが最もよくご存じなのが次の2つの病気だと思います。
・虫歯(バイ菌が歯を溶かして壊します)
・歯周病(=歯槽膿漏)(バイ菌が歯を取り巻く骨や組織に炎症を起こし、骨・組織を壊してしまいます)
この両方の病気に関与するバイ菌は食べるものが少し違います。虫歯菌は砂糖、歯槽膿漏のバイ菌はタンパク質です。いずれにせよ大切なことは、砂糖にしろタンパク質にしろ、本来は私たちの体細胞内でエネルギー合成のために利用されるべき栄養素だということです。つまり、バイ菌に栄養素を横取りされている訳です。口の中にいつもいるバイ菌とは、私達が必要とする栄養素をうばう存在だということは覚えておかなければなりません。
バイ菌と関係する口の中の病気はいうまでもなくもっと多く存在しますから、次回に引き続き説明を続けます。

 

images (7)