空間認識のために必要とされるのが、顔と体全体に存在する多種多様な感覚器及び感覚受容体であり、これらを利用して体の左・右の情報をその反対側の脳で左右別々に受け取り、個別に認識した上で、後に統合、処理するのが脳・神経系の情報乗り換えを伴う身体統禦システムです。
これで動いたり、移動しても、ぶつかったり、倒れたり、危ない目にあわないで生命を維持・増進できる訳です。
そしてこのシステムが正しく働くことによって、脳・神経による筋肉(内臓も含む)の統禦が可能となります。
各種感覚器、受容体で得られた情報は電子情報へと形を変え、脳に伝えられます。
そして、先程述べたとおり、様々な情報が脳で集約・統合されますが、これらは、様々な物質に合成・変換されます。
例えば、各種刺激ホルモン、成長因子、プロスタグランディンなどです。
これらの様々な物質は血液を介して全身に運搬され、様々な臓器や器官や組織で更なる物質を生み、結果的にバランスのとれた全身の統禦を可能とします。
このように脳・神経-筋肉による電子的情報伝達・統禦システムは「移動」をはじめとする体をおおう筋肉及び内臓筋の統禦と、情報によって発生した物質を通じて身心のバランスを同時に達成します。
脳・神経系-筋肉の電子的情報伝達・統禦システムは、受容した刺激によって、絶え間なく電子が生まれ、流れを形成しています。