生体内電流と新陳代謝

 

経絡システムは脳における神経のように乗り換えがない、ツボ同士が物理的につながっていない点から考えると、空間認識を必要としない時点で発生したものと思われます。これを生物の進化のプロセスに照らしてみると、どうも現在のように動物があまり動く必要のなかった段階、つまり、植物に近い段階に発達したシステムを現在に引き継いだのが「経絡システム」と考えられます。

もちろん、植物に近い存在でしかなかった動物であっても、立派に生命活動を行っていた訳ですから、生命維持のための根源的なシステムが実は「経絡システム」と考えるべきです。

生命維持は新陳代謝(細胞の作り替え)によって成されます。つまり、経絡システムは、体の隅々で生まれる生体内電流の正常化とその維持を司り、そのことで新陳代謝を正常化する役割を担っているようです。

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