これで「ミトコンドリアとは何か」という質問の一部をお答えしたことになります。つまり、「ミトコンドリアとは、エネルギー物質の作り手」だといえます。
ところでミトコンドリアは血液が運ぶ酸素と栄養素からエネルギー物質を作る時に副産物として、様々な物質を作ることは前回お話しました。
この作られる物質こそ脳・神経-筋肉・内臓システムにおいて作動した物質合成と身心統禦のプロセスで得られるものです。
つまり、生体内に発生するあらゆる物質は多様な臓器・器官・組織におけるミトコンドリアによって生成されます。更に体温(すべてのミトコンドリアの発熱量の合計)が生まれる点も特等すべきです。
同時にミトコンドリアの活性によって「電子」が生まれ、ミトコンドリアを中心とした電子とその流れ(つまり電流)が生成されます。
ミトコンドリアの発生する電子の流れ(電子伝達系)とは別に体の隅々で自発的に生まれる生体内電流そして脳・神経-筋・内臓システムにおける生体内電流の3者は実は深いつながりがあることがわかってきました。